人との関わりがなくては、赤ちゃんは育たない。 ~人は人の間に生きる~

「悩み」はすべて人間関係にあると心理学者アドラーは言っています。

しかし一方で、人は人との関わりなしには生きていくこともできない存在です。

 

ゲシュタルト・セラピーの第一人者として知られる鈴木秀子さんの著書「愛されるために生まれてきた」には、そのことを証明するエピソードが報告されています。

とても心に残るお話だったので、紹介したいと思います。

 

【ナンシーの物語】

NYの病院の小児科に3歳児なのに、体格は6か月児ほどしかなく、言葉もしゃべれない幼児がいました。病気の原因は不明でした。

ナンシーを見舞う者は誰もいませんでした。母親すら見舞いには来ませんでした。

このことを心配した、優しい心の持ち主である主治医の先生は、ナンシーの両親が住むNew Yorkにある高級アパートメントを、わざわざ訪れました。

 

両親は在宅していました。そして先生に「ちょっとリビングでお待ちいただけますか?」と言って部屋に招き入れました。そして先生はリビングで待ちました。

 

相当な時間待ちましたが、ナンシーの両親は、先生に対面しようとする気配がありません。
仕方なく、先生は二人のいる部屋をノックしてドアを開けました。

 

そこには、一心不乱にコンピュータに向かいキーボードを叩いてる二人がいました。

そして、「ナンシーは間違って生まれてきてしまった。今大切な論文を書いている。これが認められたら、世界中どこでもエリートとして赴任できる、だから、今ナンシーに手をかける時間がない。」というようなことを、訴えたようです。

先生は、二人に何を言っても無駄だと思い、そこを後にしました。

 

この心ある先生は、ナンシーのベッドを病院の廊下に置き、壁に張り紙を貼りました。

 

 

「私の名前はナンシーです。
もしあなたが忙しくて、通り過ぎるなら、ニッコリ笑いかけてください。
そして『ナンシー』と呼びかけて下さい。

もし、あなたに少し時間があるのなら、そっと私のほっぺに触って、
『ナンシー』と微笑みかけてください。

なたにたっぷり時間があるのなら、私を抱き上げて、ゆすって、
『ナンシー、ナンシー、あなたの事大好きだよ』と言ってみてください。」

赤ちゃんの栄養はスキンシップ

赤ちゃんの発育には、スキンシップは食物と同様に不可欠な栄養

 

通りがかる人はそれぞれの都合に従ってナンシーにかかわりあってくれました。

そして、一週間すると、それまで無表情だったナンシーは微笑みました。

 

一か月すると、声を出して笑うようになりました。
半年で、体格もほぼ3歳児の体重になりました。

人はまさに「人の間で生きる存在」。
人とのかかわりの中で、心は無論の事、身体すら育っていくことを証明しています。

 

両親や養育者に抱っこされ、笑顔で名前を呼ばれることは「心の栄養」であり、それがいかに大切なのかを思い知らされるエピソードですね。

 

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・・・気まぐれエッセー・・・

10月31日は、カナダはThanksgiving Dayでした。
(因みに、アメリカは11月の第4木曜日です。)

今年はとてもお料理の上手なお友達が、遠くから着てターキーを中心としたThanks Giving のお料理をしてくれました。

ダイニングルームを提供してくれたのは、Vancouverの古い町並みの家に住む、日本語のとても上手な白人さんでした。

Thanks Giving はイギリスからアメリカに渡ってきたピルグリムの人たちが、新しい土地での初めての収穫を神に感謝をしたことが起源だそうです。

その昔は、食べ物の栽培方法を教えてくれたネイティブアメリカンを招き一緒に祝ったようです。

そのような文化背景を持たない私たちは、ともかく「ターキーを食べて楽しむ日」くらいの認識しかありません。

さて、お料理大好きな友人の用意してくれたディナーは素晴らしかったです。(^o^)V

 

ターキーの丸焼き

何時間もかけて焼き上げるターキーの丸焼き。日本人にとっては大味の料理ですが、お祭り気分を盛り上げる一品です!

 

大きなターキーはオーブンで焼くだけでもとても長い時間がかかりますが、ターキーの中に詰めるスタッフィングを作るだけでも相当時間がかかったことと思いました。

それに、クランベリーソースやグレービーソース、マッシュドポテト、ポテトサラダ、シーザースサラダ、ブロッコリーと人参の温野菜など、テーブルにきれいに並べられました。!_(゚∇゚*)_))

私はこの料理はしたことがないので、実際はどれほど大変かがわかりませんが、何時間もキッチンに立ちっぱなしでお料理してくれたと思います。

お料理好きな彼女は、とても顔の広い人なので、私の隣の席は初めてお会いするひとでしたが、イタリアに住んでいたこともあり、今も毎年行くとのことで、面白い話を沢山お聞きしました。

 

デザートのパンプキンパイも頂き、おしゃべりにも花が咲き、楽しい時間を過ごしました。

感謝いっぱいの感謝祭でした。<(_ _*)>

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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板垣多惠子