酸っぱいブドウと甘いレモン ~自己防衛の心理(合理化)~

失敗を失敗と認めることが出来ない人は、入手できなかった甘いブドウを、「あれはまだ酸っぱくて食べられないブドウだったんだ」と負け惜しみを言ってあきらめる、イソップ童話のキツネに似ていませんか?

これを、「酸っぱいブドウの法則」といいます。
心理学的には、合理化といって「合理的な説明を与えることで自分自身を納得させようとする心の働き」です。

キツネとブドウ

「あのブドウはまだ十分に熟していない。酸っぱいに決まっている」(合理化の心理)

合理化がいつも悪いわけではありません。

例えば、失恋して悲劇的になりすぎて、絶望するよりは、「彼と一緒になっても長続きはしなかった」とか「相性が悪いとわかったから」などと考えて、開き直り前進するエネルギーにかえることもできます。

でも、酸っぱいブドウの法則に従ってばかりで、自分や現実と向かい合わずにいたら、その失敗を宝に変えることはできません。

 

酸っぱいブドウの反対の減少に、甘いレモンがあります。

これも自分の弱点等を痛感することをさける行動です。

例えば、はたから見たら幸せな状況にいる老人が、自殺願望を持っていたりします。

かれは、財産もあり、息子夫婦と孫とともに2世帯住宅に住み、何も心配のない生活をしています。

でも、この老人は「もっと社会的に成功したかった。もっと名誉が欲しかった。でも、自分が望んだほどの成功はしなかった。」と心の底では感じています。

そこで、彼は「名誉や成功を求めることはつまらない事」だと言い訳をする。そして「一番大切なのは、家庭的に幸せであること」だという。

もし、家庭は円満ではなく夫婦仲もうまくいっていないと感じていても、「幸せだ」という振りをします。

これは手に入ったものにたいする執着です。

ごまかしで生きることは、その場を表面的に救いますが、「これは、本当は酸っぱいレモン」だったのだと認めないと、この老人のように平安のない生活をおくることになります。

あなたにとっての「酸っぱい葡萄」や「甘いレモン」になっているものは何でしょうか?

 

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・・・編集後記・・・

フキノトウを頂きました。(^_^)V

フキノトウとフキノトウお焼き

春を告げるフキノトウ。
お焼きにして冷凍するのもOK

友人と会うことがほとんどないので、今がフキノトウの季節だということをすっかり忘れていました。

知り合いの何人かの家の庭にはフキが自生していて、毎年フキノトウが出ると、おすそ分けしてくれていました。

今年は、友人の家を訪れることもほとんどないので、この春を告げてくれる薫り高い蕾を味わうことなく過ごすところでした。

今年も忘れずにおすそ分けしてくれた友人に感謝です。

 

フキノトウはアクが強いので茹でて水にさらします。
こうすることで、葉が黒ずんでくるのも防げます。

今回は、ペペロンチーノにしていただきました。
ペペロンチーノは皆さんのお好きなパスタ料理の一種ですね?

この料理の正式な名称は「アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ」ですね。
アーリオとは、ニンニク。オリオとは、オリーブ油。ペペロンチーノは、「赤唐辛子」です。

この3種類の食材に好みの食材を加えたバリエーションが沢山あります。
私はフキノトウのほかにショルダーベーコンを加えました。

春の香りを満喫しました。感謝!

この料理には3-4個しか使っていないので、残りは「フキノトウのおやき」にしました。o(^o^)o

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございます。

板垣多惠子