ハワイでHulaの大会に出場しました。
私は、趣味でHulaをやっています。始めてからもう10年以上経ちます。
毎年、7月末か8月初旬に、Showboatという海辺の屋外劇場で、クラス全体の公演があります。
ハワイ語で、フラを教えるスクールをHālau hulaといいます。Hālauには、師匠のクム(Kumu)がいて、その下にリーダーのポオ・プアア(poʻo puaʻa)、アシスタントのアラカイ(ʻalakaʻi)、踊り手のオラパ(’olapa )など結構やかましい順列があります。
でも、私たちにはリーダーがいますが、クムではありません。私たちにとっての師匠ですが、大変謙虚な人で、「私は、クムの資格を取っていないので、あなたたちと同じステータスです」と言っています。
確かに、我らがリーダーは、本職は写真家で、Hulaのレッスン料はクラス運営(スタジオ料金、倉庫料、小物購入)に使われて、彼の収入には全くなりません。クラスのために割いている時間はすべてボランティアです。
メインになるアシスタントは2人いますが、その他にも皆で協力し合ってクラスを盛り立てています。
最初は数人で始まったクラスですが、今は70人ほどの大所帯になり、シニアホームやナーシングホーム、お祭りなどからパフォーマンスの依頼も沢山いただくようになりました。Hulaには癒しのエネルギーがあると感じます。
そして、昨年はとうとう本場ハワイのKupuna大会に出場しました。
Kupunaは55才以上のダンサーの総称です。
私はクラスが始まった当初からいますので、最古参です。(*´∀`*)
私たちのクラスにはKumu(師匠)はいませんが、リーダーはハワイに住んでいる頃に師事したKumuがいます。
Kupuna大会ではそのKumuにお世話になりました。
私たちは、直接のコミュニケーションのあるKumuではないので、すれ違いが随分あって、大会での演技は、残念ながら満足のいくものではありませんでした。
Kumuにとっての初めての弟子の(実際には孫弟子)大会への参加だったので、酷い入れ込みようで、土壇場の振付の変更が多く、私たちの実力以上の事を望まれてしまった様に思います。
大会は生演奏なのでミュージシャンを雇うのですが、最初に依頼したミュージシャンが体調が悪くてキャンセルになってしまい、別の人をお願いしたのですが、調子が良いばかりでお座なりな人物でした。
本番では打ち合わせと違う演奏をしてくれ、大いに私たちを惑わせてくれました。
私たちの次にKupunaとなるメンバーが、この大会に出場することになる場合は、良いミュージシャンを雇い十分なコミュニケーションを摂ることが最重要課題であることを学びました。
いろいろとあった大会ですが、沢山の良い思い出もできました。
件のKumuは、ハワイアン・チャント(祈り唄)の名手です。
私たちの借りたコンドのテラスで、彼女のとなえる祈り唄を聞きながら眺めるサンセットは、何とも言えぬ荘厳さを感じさせてくれました。感謝です。
ハワイのネイティブな人たちは、様々な自然に神を見出しました。Hulaの古典は神にささげる賛美です。そして、Alohaは愛を表します。
Hulaを踊るとき、いつもAlohaのスピリッツを忘れないことが、私たちのHulaクラスが一番大切にしていることです。